顎関節症とカスタムIEMの密閉性
カスタムIEMを作ろうとしている方で、顎関節症の場合、うまくフィットしないんじゃないかという疑問を抱かれる方は数多くいるのではないでしょうか。そんな疑問に僕の経験から答えていきます。
顎関節症持ちがカスタムIEM?
カスタムIEMは耳に型を流して作ります。この時口を少し開けた状態で作るわけですが、それは密閉性を向上させるためです。
耳の穴の入り口の下の方に人差し指を当ててみて下さい。その状態で口を開け閉めするとその場所が動いているのが分かると思います。顎関節症ですと顎の位置でガクガクと動いてしまいますので、どの顎のポジションで型を作るかで密閉性が変わってきてしまうのです。
従って自分がリラックスしている時の顎のポジションで型を作るのが妥当なのではないでしょうか。
僕も顎関節症持ちなので、作るときは心配でした。秋葉原のeイヤホンの地下で作ったのですが、その時顎関節症のことを相談したら、ちゃんとした回答をもらえませんでした。顎関節症は現代の若者がなりやすいので、若者で作る人が少ないのか、あまり知識をお持ちでなかったのかもしれませんね。
実際どうなのか?
通常の使用では特に問題はありませんが、食事中など口を動かず動作には弱いです。口を動かすたびに、密閉された状態とそうではない状態が交互に繰り返されてしまい、不快です。
特に気になるのが電車の中でガムを噛む時ですね。これはかなり気になりますので、ガムは控えるしかなさそうです。
といっても、密閉性が低下したところで雑音が発生していなければそれほど気になりません。しかし、やっぱり音楽をしっかり聞く時には、正しい姿勢で聞かないと片耳だけ聞こえづらいな、なんてことにもなりかねないので、そういうデメリットもあるということを頭に入れておくといいと思います。
まとめ
基本的な使用では問題ありません。
人それぞれ顎関節症の症状が異なりますので、口を閉じている時、開けている時、顎をずらしている時など、様々な顎の状態、ポジションによって聞こえ方に影響してしまうという点に注意して下さい。個人的には寝る前に仰向けで音楽を聞く時が違和感が多いので、そこが気になります。通勤通学や、イスに座りながらなどの基本的な姿勢で使用する方は特に気にする必要はありません。
こういうことも考慮した上で、購入すれば購入後の問題のリスクを減らすことができます!